ウイスキー挑戦してみたい。
ただね、種類が多い。いや、多すぎる。
安いのは美味しくなかったらどうしよう?
高いので、絶対失敗したくない。
そんなあなたに。大丈夫、簡単な選び方があるのです。
簡単です。たった3つ。
1,高価でなくていい
2,スモーキーはまた後で
3,甘めで軽め
だけ。
それがバーボンだったりするのだ。
素材と製法がそうさせてくれる。
ウイスキーといえど重すぎず、しかしながら素敵な香りが楽しめます。
ではでは、365日ウイスキーを呑む筆者が、バーボンの魅力と飲み方をご紹介致します。
何を選ぼうかお悩みの方、今回は3本だけ。きっと最高の一瓶が見つかる筈です。
ウイスキーの素敵な豆知識もあります。
最後まで飲み干して下さい。
1.ウイスキー種類多すぎの件
スコットランドのスコッチウイスキー。
アイルランドのアイリッシュウイスキー。
アメリカのアメリカンウイスキー。
カナダのカナディアンウイスキー。
そして日本のジャパニーズウイスキー。
更にはスコットランドでも生産地は6ヶ所に分けられるなど、いやはや多い。多すぎだ。
世界の五大ウイスキーの市販品だけでも、2,000種類以上あるそうで。
せっかく選んで選んで買ったものが、煙の匂い強すぎとか、劇ニガとか、なんかわからないスパイシーとか、何度経験したことか。
大丈夫。ポイントはたった3つ。
1,高価でなくていい
高い物は、うまい。
しかし高い。
これでは財布が二日酔いになってしまう。
人の二日酔いには迎え酒だが、
財布の二日酔いにはそうはいかない。
できれば安い方がいい。
今回は3,000円以下で選びました。
2,スモーキーはまた後で
スモーキーなウイスキーは賛否が分かれる。
私はなんでも行ける口なので大好きだ。
しかし、周りから「臭い」と言われたのは、些かも忘れられないショックな出来事だ。
が、気づいた。
得てして「臭い」と言う人間は、あまりウイスキーを飲んだことがない方々であった。
これからウイスキーを嗜むならば、
スモーキーを急ぐことはないだろう。
ウイスキー人として熟成してからでも。
3.甘めで軽め
飲みやすさとは何だろう。
と、飲みながら考えた。
やはり過度なカドがない方がいい。
なぜかバーボンは力強いが、カドがない。
人は歳を重ねるとカドが取れると言う。
ウイスキーも熟成で丸くなる。
しかしバーボンはそれでいて、力強い。
さながらベイマックス様。
ところでバーボンとはなんだろうか?
少し豆知識の時間。難しいと思ったら飛ばしても大丈夫だよ。

- 原料の51%以上がトウモロコシ(コーン)であること。
→ 残りはライ麦・大麦・小麦などが使われるのだ。
これが、甘くてまろやかな味わいの理由です。 - アルコール度数80%(160プルーフ)未満で蒸留すること。
→ 高すぎる度数で蒸留すると、穀物の風味が飛んでしまうため。 - 新しい内側を焦がしたオーク樽で熟成させること。
→ 「新樽」「オーク樽」が大事。オークとは楢(なら)の木。楢を真っ黒に焦がすことにより、バニラ香やカラメルのような甘い香りがつくのだ。 - 樽詰め時のアルコール度数は62.5%(125プルーフ)以下であること。
- 熟成は必ずアメリカ国内で行うこと。
→ これが「バーボン」と呼べる最低条件です。 - ボトリング時(瓶詰め時)のアルコール度数は40%以上(80プルーフ以上)であること。
などが挙げられます。
豆知識をもうちょっと飲みたい方におまけ。
アメリカでアルコール度数をプルーフと言いますが、なぜでしょう。プルーフ(proof)は「証拠・証明」を意味する単語。昔々、酒税を徴収するために火薬を使ってアルコールの度数を測定していました。火薬が燃焼すればそのお酒は「プルーフ(証明された)」とされ、その度数を100プルーフと定めたのが始まり。アメリカではより簡略化して、100プルーフをアルコール度数50%とするシステムを標準化しました。
雑学好きならもう一杯、アメリカンウイスキーにはバーボンとテネシーがございます。基本的な定義と作り方は同じですが、テネシーウイスキーは「チャコールメローイング製法」が必要。これは蒸留された原酒をサトウカエデ(シュガーメイプル)で作った木炭(チャコール)に、一滴ずつゆっくりと通して精製する工程なのです。この工程により、ウイスキーの雑味が取り除かれ、独特の深みとまろやかな酒質が生まれるのだ。
テネシーウイスキーは、例えチャコールメローイング製法を使って居ても、テネシー州で製造、ボトリングしなければテネシーウイスキーを名乗れない。
一方バーボンウイスキーの本場はケンタッキー州であるが、バーボンはアメリカ国内ならどこで製造、ボトリングしてもバーボンを名乗れる。ただ、バーボンの実に9割以上がケンタッキー州で作られているのは、ウイスキーファンなら覚えておきたい。
オススメのバーボン3選
3本に絞るのは迷いましたね。
素晴らしいバーボンは沢山あるので、
まずはこの3本からウイスキーなる、
広く深い趣味を熟成させて頂きたい。
Maker’s Mark
vol:700ml
alc:45%
val:2,596円
メイプルやバニラのような甘い香り。
飲み口は優しく、甘く、温かい余韻感。
何でも、原料に通常使用されるとうもろこしと大麦ではなく、冬小麦を使用。
おかげで独特の甘さが出るとか。
ラベルの真っ赤な密蝋は職人の手作業。
同じ物はひとつとしてない、
手作りプレミアムバーボン。
飲むだけで小栗旬になれる。
「いいことあったら、飲んじゃおう。」
Jim Beam
vol:700ml
alc:40%
val:1,258円
キャラメルを思わせる甘い香り。
少しスパイス感もあるが、マイルド。
オーク樽のおかげかな?
ライトボディでとても飲みやすい。
何よりこの値段で飲める、バーボン。
みんなでワイワイやりましょう!
Wild Turkey standard
vol:1000ml
alc:40.5%
val:2,658円
バニラやキャラメルの様な甘い香り。
黒胡椒のようなスパイシー感やコクがある。
口の中に熱を感じる力強さ。
しかし柔らかい口当たり。
正しく伝統的なバーボン。
それもそのはず。
バーボン界の生きるレジェンドにして、トップ・オブ・ディスティラリーのジミーラッセル氏が作っているんだ。
伝統を重んじる職人の、バーボンウイスキー。是非試して欲しい。
これは、うまい。BIG SIZEの1000ml!
最高の飲み方
ウイスキーの飲み方は実に様々。特に正解もなければ間違いもないのです。今日は特にバーボンの力強さを感じやすい飲み方のご紹介。どれもシンプルなのでお試しください。
ハイボール

まだまだ流行っておりますよね。強さも好きに調整できるのも◎。何よりも炭酸のおかげで、ウイスキーの香りがパチパチと花開く。
作り方ですが、グラスに氷を入れてくるくる。水が出たら捨てて、ウイスキーを注ぐ。そしてくるくる。炭酸水を好きなだけ。最後に氷を持ち上げて、沈める。
個人的にはウイスキー3:炭酸水7。
ちなみに、混ぜ終わった後、上からちょっとだけウイスキーを垂らすフロートハイボールも堪らない。
珍しい硬水の炭酸水。こちらからどうぞ。
twice up

トゥワイスアップ。名前だけでもオシャレなの。ウイスキーと水を混ぜるだけ。
え?水割りと何が違うんだ?って?水とウイスキーの比率が決まっているのだ。常温で1:1で混ぜるのがtwice up。氷は入れない。絶対だ。
香りを最大限に引き立てる。度数が下がり、口当たりが良くなる。なので、ブレンダーが品質管理の為にテイスティングする時もこうして飲む。
ちなみに、バーボンは硬水で作られるので出来れば硬水で割って欲しい。
本当においしい硬水ですよ。
ストレート

ウイスキーは強い。その強さに身を寄せてみよう。ただし、その芳醇な香りと一緒にだ。
飲むと言うより、口に含んで噛む様に。少量を下顎に溜めて口から空気を吸う。これが所謂、テイスティングだ。
そしてその香りに、酔いしれて欲しい。
ウイスキー初心者こそバーボンを
今回はウイスキー初心者にオススメのバーボンを3本ご紹介しました。おさらいしましょう。
どのバーボンをどの飲み方で試しましょう?正解は見つかるまで全部やりましょう。他にも飲み方はいろいろ。
甘党の方にオススメで、世界一飲まれているカクテル。テネシーウイスキーのJACK DANIEL’Sを、なんとコーラで割って飲むのだとか!アメリカンですねぇ。宜しければお試しを。
さてさて、この辺で締めにしましょう。少しはお役に立ちましたでしょうか?
私は飲みすぎてもう立てません。
最後まで飲んでくれてありがとう。
そしてお酒の神様ありがとう。
それでは、良い夜を。


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